深い海と書いて「深海」という。
まさしく深くて底が見えない場所だ。
人間が潜っても辿り付けない場所。
それが「深海」
それをイメージさせるのが「深海瓷」(しんかいじ)の釉薬。
2002年の青木良太が陶芸界にデビューする前からずっと作り続けられている
金や銀、プラチナなどと並ぶ代表的な釉薬の一つだ。
青木自身、深海には行ったことがない。
青木の頭の中のイメージでは色が濃い青色だけど、どこか海面にうっすら奇跡的に光が入っていて、幻想的な光に満ちている。
今回の展覧会では、この幻想的な世界を表現した
「深海瓷の器」を楽しんでもらいたい。
いつもはBowlや盃が多いのだが
今回は小さめのBowlや人気の三角Bowl、ダルマ Bowlや小壺なども発表。
代表作の一つ深海シリーズ。
幻想的な海の底の世界を感じとってほしい。
陶芸家 青木良太