「楽焼」は、一つ一つ小さな窯で丁寧に焼き上げなくてはいけない
作業効率でいったら、はっきり言ってワルい、超絶ワルい
薪で窯を焚くので毎回、窯内の雰囲気が変わってくるのでオモシロい
電気やガスの窯ではこうはいかない
一回の窯で多くの作品を焼くので、温度を急激に上げたり下げたり
窯内の酸素量を急激に増やしたり減らしたり
一般的な窯焚きだとこういう挑戦ができないのである
「楽焼」は焼成中、釉薬が「トロッ!」と溶ける瞬間がある
その瞬間を見つけたら、窯の蓋を開け、火ばさみで作品を取り出し急冷させる
だからすぐに焼きの結果がわかるのだ
一般的な窯だと焚き終わったら24時間後に窯出しができる
「楽焼」は常に即興のライブである
すぐに結果が見られて、そのデータをもとに新しいチャレンジをすぐにできる
時間を見つけては焼きたくなってしまう魅力をもっているのだ